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M.ZUIKO 12-40mm F2.0 PROを1年間使い倒した本気レビュー

僕はマイクロフォーサーズ機ばかり使い続けています。

その中で標準ズームレンズは4種類の使用経験がありますが、1年間メインで使ってきたM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROをガチレビューします。

良い面も悪い面を隠さずお話するので、ぜひ最後までご覧ください。

比較対象

僕の使用経験がある標準ズームレンズは下記の4つです。

  • LUMIX G VARIO 14-45mm F3.5-5.6
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
  • LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO

中にはだいぶ古い物もありますが、PanasonicとOMSYSTEM(旧Olympus)のキットレンズとPanasonic上級レンズ、OM SYSTEMプロレンズを使ってきました。

比較対象にLUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8がないのは納得がいかない人もいると思いますが、望遠側が35mm(換算70mm)では僕の中では短くて候補に入りませんでした。

 

特にポートレートは換算80mmの画角が一番好きなので残念ながら対象外です。

たった5mm(換算10mm)なのですが、僕にとっては大きな5mmなんです。

と言うことで、若干アンバランスな感じもしますが僕の使ってきた4種類を元にレビューを進めていきます。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROとは

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROはOMSYSTEM(旧Olympus)から販売されている標準ズームレンズのプロ仕様レンズです。

 

F値が2.8通し(広角端から望遠端までF値の最小が2.8固定)のいわゆる大三元レンズの標準域になります。

大三元レンズは各メーカーが技術の粋を結集して作ったハイエンドモデルモデルで、F値も2.8固定で明るく、総じて画質が良いレンズです。

このレンズは広角域、標準域、望遠域で3種類がそれぞれ販売されていることから、麻雀にちなんで大三元レンズと呼ばれています。

要するにOM SYSTEMのズームレンズの中で最高峰の標準レンズということになります。

ちなみにOMSYSTEMの大三元レンズはM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROに広角と望遠を入れてこんな感じです。

レンズ 価格
M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO 211,200円
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 107,800円
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 228,800円

ご覧の通り、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROの価格がかなり安いことが分かります。

いわゆる撒き餌レンズ(※)の扱いになっており、かなりお得感のあるレンズです。

撒き餌レンズとは買いやすい金額のレンズを1本用意して、購入した方にはレンズ沼にハマっていただこうと言う戦略的に価格を下げたレンズです。

大三元レンズとしては圧倒的に安いですが、「安かろう悪かろう」ではなく最高峰のレンズです。
要するにかなりお買い得のレンズです。

製品概要

焦点距離 12-40mm(35mm判換算24-80mm相当)
レンズ構成 9群14枚(非球面EDレンズ1枚,非球面レンズ2枚、DSAレンズ1枚、EDレンズ2枚 HDレンズ1枚 HRレンズ2枚)
防滴処理 Ⅰ型:保護等級1級(IPX1)、Ⅱ型:IP53
画角 84° – 30°
最短撮影距離 0.2m
最大撮影倍率 0.3倍(35mm判換算 0.6倍相当)
最近撮影範囲 58×44mm
絞り羽枚数 7枚(円形絞り)
最大口径比 F2.8
最小口径比 F22
フィルターサイズ Ø62mm
大きさ 最大径 × 長さ Ø69.9×84mm
質量 382g
同梱品 レンズキャップ(LC-62F)、レンズリアキャップ(LR-2)、レンズフード(LH-66)、レンズケース(LSC-0811)

外観

カメラに付ければ、こんな感じになります。

個人的にはカメラ本体とのバランスが良く、装着した時の雰囲気は一番好きです。

そしてOM SYSTEMの特徴であるブルーのラインがめちゃくちゃカッコいい。

また金属素材でできており剛性感があり、質感はとても高いです。

レンズフードはこんな感じで、プラスチック素材ですが質感は悪くありません。

ボタン式で取り外すのも、個人的には分かりやすく着脱しやすいと感じました。

レンズキャップもシッカリとしたものが付属しており、気合の入りようが分かる製品になっています。

描写力

さすが大三元レンズという事もあって描写力はピカイチだと思います。

ここでは解像感ボケ味の3つの要素に分けて説明します。

解像感

特に解像感はかなり優秀で、マイクロフォーサーズでは、これより良いレンズに出会ったことがありません。

この画像は僕の愛犬を撮ったものですが、目元をズームしてみると解像度がとても高いことが分かります。

よく見ると撮影者の僕が瞳に映っていますね(笑)

こちらの画像は撮って出しではありませんが、オリンパスブルーと言われるだけあって青がキレイに出ていますね。

色に関してはカメラ本体の影響が強いと思いますが、現像していても各色がキレイに残っていると感じます。

暗めの写真でも、現像で持ち上げればシッカリと色が出てきます。

描画の欠点

唯一の欠点はサジタルコマフレアが発生しやすいことです。

サジタルコマフレアとは、小さい光や星などが鳥のような形状に映る収差のことです。

中央から外側にいくほど発生する傾向があり、右側だけ出るとか左下だけ出るとか個体差が大きいこともあります。

夜景や星空撮影をする方は少し気になるかもしれませんが、拡大して見なければ普通は気づきません。

また1~2段絞れは発生しないので、気になる方はF値を少しあげれば解消します。

機能・性能

ファンクションボタン

レンズ手前にファンクションボタンが付いているので、好きな機能を割り当てることができます。

ファンクションボタンは意外に足らないことが多いので、ここで一つ追加できるのは助かります。

マニュアルフォーカスクラッチ

M.ZUIKOのプロレンズにはマニュアルフォーカスクラッチが付いています。

ピントリングが前後に動くようになっていて、カチッとスイッチを操作するとMFとAFを瞬時に切り替えられる機構です。

AFが安定しない時にサッとMFに切り替えてピントが合わせられるので、野鳥撮影なんかでは便利な機能です。

シビアにピント合わせしたい時には、AFでだいたいのピントを合わせてMFで追い込むなんて使い方もできますね。

最短撮影距離

最短撮影距離が20cmなのも特筆すべきところです。

最短撮影距離はイメージセンサーからの距離のことですので、実際はレンズの目の前10cm程度まで寄って撮影することができます。

花のクローズアップ写真なんかで活躍しそうですね。

防塵防滴

OM SYSTEMのカメラは高い環境性能が特徴ですので、このレンズももちろん防塵防滴を有しています。

ただしⅠ型はIPX1で少し物足りないので、過酷な環境で使う方はIP53のⅡ型がいいと思います。

IPX1 IP53

防塵性能なし。鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない。

塵埃の侵入を完全に防止することはできないが、動作及び安全性を阻害する量のじんあいの侵入を防ぎ、鉛両側に60度までの角度で噴水した水による有害な影響がない。

作例

まとめ

どんな人におすすめなのか

  1. キットレンズからステップアップしたい人
  2. 風景写真やポートレート、スナップ撮影がメインの人
  3. 安くて写りの良いレンズを探している人
  4. 砂埃が舞う場所や、雨・滝の撮影をしたい人

新品・中古

新品ならAmazonで実売96,000円程、中古ならⅠ型で6万円、Ⅱ型で8万円程度で購入できます。

描写力にそこまで大きな違いはないので、予算を抑えたい方はⅠ型の中古でも買う価値はあると思います。

最後に

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは比較的安価に購入できるレンズですが、マイクロフォーサーズの中では一番の描写力を誇る標準ズームレンズです。

通常20万円以上はするレンズを10万円以下で購入できる超お買い得な1本ですので、OM SYSTEMユーザーに関わらずLumixユーザーにも超おすすめです。

最近は物価上昇が相次いでいますので、このレンズも僕の購入時よりも高くなっています。

欲しいと思ったなら、早めに買う方がいいかもしれません。